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  横断山脈:7  カンリガルポ山脈・ラコ村・Ⅱ

拉古(ラコ)村の造形美の完璧性は、他に比類がが無いと言っても過言では無い様です。其れは箱庭の様に山岳・氷河・湖水・植物・人工物が調和をなしているからかでしょう。とりわけ晩秋の晴れた朝は完璧な山岳美を見せ

 

拉古(ラコ)村の人々は、湖岸の台地を端正に耕作して畑地を作り、牧畜をして自給自足しています。

 

 

 

下:ラコ氷河に鎮座するZen峰(6127m)。下鳥瞰図では、然烏(ラウ)氷河と表記、文献により呼称は様々。

上:此の地の氷河は、インドのベンガル湾が発する大量の水蒸気が、上昇気流に乗り、送られ、此の地の山域で大量の雪となり、永年体積して造られた、海洋性氷河です。

下:横断山脈上空からの空撮図、中央奥はナムチャバルワ峰(7782m)。

工業製品に埋もれた消費社会とは距離を置いた、内陸アジアの自然と人間を紹介いたします。此処には、私たちの美意識の源泉・文化の源泉が数多く現存し、自分が知らない事に驚きます。此処には有史以前から今も変わらない人跡未踏の雪山や氷河、0m地帯の広大な砂漠や標高5000mの草原、アジアの大河の源、幾百千年来の隠れ里等など、枚挙に暇の無い非日常が今も生きています。大地と太陽・水と植物・自然の恵みを友に、人口エネルギー消費ゼロで暮らす人々も沢山います。この地域の総面積は日本の国土の20数倍・北米の面積にも相当し、此の地の地下資源を世界は注視してます。近い将来の「地下資源&エネルギー」枯渇時に、工業生産國は衰退・崩壊する「現代文明の病理」を背負ってますが、内陸アジアは背負ってません。この問題は最終章「黙示録」で考察してます。内陸アジアには持続可能な社会の雛型が有史前から連綿と続いています。
 

 
 
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