白岩吉明オフィシャルサイト、山岳写真ネットギャラリー、「内陸アジアの貌・フンザ物語・横断山脈・ウイグルの瞳」「エヴェレスト街道」「チベットのヒマラヤ」「ランタン谷」「黙示録」「

 

 
 
 
 
 

  横断山脈:6  カンリガルポ山脈・ラコ村・Ⅰ 

拉古(ラコ)村から望む氷河湖、薄紫の上段湖は標高4020m、緑の下段湖は3960m。奥の鋭鋒はZen峰(6127m)。湖からの氷河の全長は20Km。晩秋の寒気が此の地を極彩色に染め、湖水が際立つ。

 

上:紅葉の中を奔る氷河流、山はSchuvinal峰(5699m)。

下:氷河湖端に繁茂する棘植物、鋭い棘で足の踏み入れを拒み、動物から身を守る、生命の知恵か。

 

 

下図はチベットの東端に位置する「横断山脈」の位置関係(上図)と、其の拡大図(中図)。「ヒマラヤ山脈」は東西に連なる全長2400Kmの1本の山脈。「横断山脈」はヒマラヤ山脈の東端に、ヒマラヤに対し直角に並ぶ山脈で、南北に並ぶ凡そ20山脈の総称。山脈の長さは、長いものでは800Km以上。因みに日本で最長の飛騨山脈(北アルプスはその一部)は150Km。(中図)は横断山脈の詳細と、此処でテーマの「カンリガルポ山群」の位置関係図。最下部の図面は、カンリガルポ山群の「東部山域」の詳細と、氷河の村「拉古村」の位置図。

上は、夕日に染まるラコ氷河の山々。左よりGongyada峰(6423m)、Zen峰(6127m)、Hamokongga峰(6260m)。

下は、氷河端の半地下式の農家、婦人が笑顔で迎えてくれた。正面の山はZen峰(6127m)。

 

下2点は山小屋の若婦人、まだ10代との事、何時もオシャレに余念がなく、欠けた鏡がいじらしい。

上は山小屋内部、椅子が夜はベットに、この日は、貴重なマキが燃料に、普段は火力が少ない干し糞で我慢。

下は山小屋の台所、右下のミキサーは太陽光発電で駆動、ヤク乳からヨーグルトやチーズを作る。


 

下は村の女学生。

 

上:正面奥はレンロンバ氷河、氷河の右はPK-5831。手前の流れはラコ氷河からのもの。

下:ラコ氷河からの氷塊が道の頭上を流れる珍しい風景。

 

上:Shana峰(5998m)

下:ラコ湖の湖端、左奥にラコ村、正面はレンロンバ氷河。

上:Schuvina峰(5699m)。晩秋の雪が山肌を薄化粧。


上:カンリガルポ山群の夜明け。

下:チベットらしい色彩豊かな山岳風景、下はラコ氷河の下段湖と上段湖。正面はSchuvina峰(5699m)の山塊。

工業製品に埋もれた消費社会とは距離を置いた、内陸アジアの自然と人間を紹介いたします。此処には、私たちの美意識の源泉・文化の源泉が数多く現存し、自分が知らない事に驚きます。此処には有史以前から今も変わらない人跡未踏の雪山や氷河、0m地帯の広大な砂漠や標高5000mの草原、アジアの大河の源、幾百千年来の隠れ里等など、枚挙に暇の無い非日常が今も生きています。大地と太陽・水と植物・自然の恵みを友に、人口エネルギー消費ゼロで暮らす人々も沢山います。この地域の総面積は日本の国土の20数倍・北米の面積にも相当し、此の地の地下資源を世界は注視してます。近い将来の「地下資源&エネルギー」枯渇時に、工業生産國は衰退・崩壊する「現代文明の病理」を背負ってますが、内陸アジアは背負ってません。この問題は最終章「黙示録」で考察してます。内陸アジアには持続可能な社会の雛型が有史前から連綿と続いています。
 

 
 
初心者ホームページ作成