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チベットのヒマラヤ:12

 上図はエヴェレスト北壁、エヴェレストBCからの眺め。下図はカンペンチン(7281m)東壁、シシャパンマBCからの眺め。

 

 

 上図:ツォ・ラ(峠):標高4500m。下図:ザ・ラ(峠):標高5000m。位置は図柄3ッ下の地図参照。

 

 

 下図2点はラッエ以東で見かける住居風景、塀と住居の間には内庭が有る。此の地域の西側、ラッエ以西の山岳地帯に入ると風景は違って来る。地域の位置関係は図柄2ッ下の地図参照。

 

 

 

 

 

 下図はテンリ―(定日)の宿。此処は中尼公路(318号線)の要衝。過っては馬列を従えた隊商の宿が、車に変わったキャラバン・サライの様なものだ。車は何れもトヨタのランクル、違いは年式だけだ。チベットのオフロードにはトヨタのランドクルーザーが最適で有り、現地での修理部品の調達の便も良く、チベットの標準車に成って居る。然しガソリンが高価な此の地では維持費が大変だ。ランクルが数台の部隊はトラックを1台従え、人員以外の食料・テント・夜具・燃料を積む。悪路でランクルが動けなくなった時は、トラックが馬力でランクルを引き上げる。画面中央の右に自転車が見える、タフなサイクル・ツーリストがチベットを旅するのだ。

 

 下図の8点は何れも小都市のラッエの町中。上図テンリ―の北東・直線距離70Kmの位置。昼時の町中、可成りの賑わいだ。町の規模は1、6x2Km程、東京で一番小さい区の千代田区の3分の1ほどだ。衛星画像で確認すると、町の郊外1Km西北に全長が1Kmの滑走路と施設が在り、その先2Kmにヤルン・ツァンポ(河)が遊水地2Km幅で奔る。街の標高は4050m。季節は盛夏8月。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 下図はチベットの原野にポツンとある休憩所の内部。建物は移動式。簡単な食事と暖がとれる。

 

工業製品に埋もれた消費社会とは距離を置いた、内陸アジアの自然と人間を紹介いたします。此処には、私たちの美意識の源泉・文化の源泉が数多く現存し、自分が知らない事に驚きます。此処には有史以前から今も変わらない人跡未踏の雪山や氷河、0m地帯の広大な砂漠や標高5000mの草原、アジアの大河の源、幾百千年来の隠れ里等など、枚挙に暇の無い非日常が今も生きています。大地と太陽・水と植物・自然の恵みを友に、人口エネルギー消費ゼロで暮らす人々も沢山います。この地域の総面積は日本の国土の20数倍・北米の面積にも相当し、此の地の地下資源を世界は注視してます。近い将来の「地下資源&エネルギー」枯渇時に、工業生産國は衰退・崩壊する「現代文明の病理」を背負ってますが、内陸アジアは背負ってません。この問題は最終章「黙示録」で考察してます。内陸アジアには持続可能な社会の雛型が有史前から連綿と続いています。
 

 
 
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