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チベットのヒマラヤ:9

 

 異界を思わせるチベットの造形には何時も度肝を抜かれる。上図はザ・ラ(峠)標高5000m、峠に立った時、此の異界風景に吾が目を疑った。地球上太古の時代には、この様な景観は何処ででも見れたのだろう、絵柄の中を始祖鳥が飛び恐竜が昼寝をしていても違和感は無い。残念ながら今は人類の時代。上図の奥を拡大して見ると、集落や沢山の羊が見て取れる。人類が自然界に住み着いても、此の地の様に農業を自然界に持ち込まなければ自然は太古の姿を維持できるのだ。ちなみに台地の下は永久凍土、然も標高は5000mだ、低栄養で希薄な空気の上寒冷の此の地では、自然を傷付ければ致命傷と成る、其の繊細と共生する此の地の人々に敬服する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

工業製品に埋もれた消費社会とは距離を置いた、内陸アジアの自然と人間を紹介いたします。此処には、私たちの美意識の源泉・文化の源泉が数多く現存し、自分が知らない事に驚きます。此処には有史以前から今も変わらない人跡未踏の雪山や氷河、0m地帯の広大な砂漠や標高5000mの草原、アジアの大河の源、幾百千年来の隠れ里等など、枚挙に暇の無い非日常が今も生きています。大地と太陽・水と植物・自然の恵みを友に、人口エネルギー消費ゼロで暮らす人々も沢山います。この地域の総面積は日本の国土の20数倍・北米の面積にも相当し、此の地の地下資源を世界は注視してます。近い将来の「地下資源&エネルギー」枯渇時に、工業生産國は衰退・崩壊する「現代文明の病理」を背負ってますが、内陸アジアは背負ってません。この問題は最終章「黙示録」で考察してます。内陸アジアには持続可能な社会の雛型が有史前から連綿と続いています。
 

 
 
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