白岩吉明オフィシャルサイト、山岳写真ネットギャラリー、「内陸アジアの貌・フンザ物語・横断山脈・ウイグルの瞳」「エヴェレスト街道」「チベットのヒマラヤ」「ランタン谷」「黙示録」「

 

 
 
 
 
 
エヴェレスト街道:14  タンボチェ~エヴェレストビューホテル

 

  サガールマタは「世界の頂上」のネパール語で、エヴェレストを指す。此の語を付け1979年にユネスコの世界遺産に登録されたヒマラヤ山脈の中心部が 「サガールマタ国立公園」(click) だ。下が其の概要図だ。此処はシェルパ族の郷でもある。シェルパ族は元はチベットで暮らしていたが迫害を受け、之を逃れて下図の ナンパ・ラ峠(標高5806m)(click) を超え、此の地に住み着いた。最初の移住は16世紀と言われる、其の後18~19世紀にも、更に20世紀にも移住は続いた。シェルパ族はチベット仏教古派の パドマサンバヴァ(click) を始祖とした信仰で日常生活や風習を律している。シェルパ族の暮らしについては 「シェルパ族の生活、祭り、そして宗教の風習(ミンマ・ノルブー氏著。佐伯和起氏訳)」(click)  に今まで未知で在った事柄が簡潔に記載されている。下図の中央には、赤点線のヒマラヤ山脈の主稜線を境界とした国境線が走る。赤点線上はチベット。下側はネパールで、緑太棒線赤点線の内側がサガールマタ国立公園だ。サガルマータ国立公園はクーンブ山群の大半とロールワリン山群の東域を含む。此処でテーマの「エヴェレスト街道」は クーンブ山群(click) の中央にある。

 

 

 エヴェレスト街道:14   エヴェレストビューホテルから望むタウェツェ

 

 

 

 エヴェレスト街道:14   エヴェレストビューホテル北面の眺望

 

 

 エヴェレスト街道:14   エヴェレストビューホテルから望むアマ・ダブラム

 

 

 

 

 エヴェレスト街道:14   エヴェレストビューホテルから望むタムセルク

 

工業製品に埋もれた消費社会とは距離を置いた、内陸アジアの自然と人間を紹介いたします。此処には、私たちの美意識の源泉・文化の源泉が数多く現存し、自分が知らない事に驚きます。此処には有史以前から今も変わらない人跡未踏の雪山や氷河、0m地帯の広大な砂漠や標高5000mの草原、アジアの大河の源、幾百千年来の隠れ里等など、枚挙に暇の無い非日常が今も生きています。大地と太陽・水と植物・自然の恵みを友に、人口エネルギー消費ゼロで暮らす人々も沢山います。この地域の総面積は日本の国土の20数倍・北米の面積にも相当し、此の地の地下資源を世界は注視してます。近い将来の「地下資源&エネルギー」枯渇時に、工業生産國は衰退・崩壊する「現代文明の病理」を背負ってますが、内陸アジアは背負ってません。この問題は最終章「黙示録」で考察してます。内陸アジアには持続可能な社会の雛型が有史前から連綿と続いています。
 

 
 
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