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エヴェレスト街道:17  ルクラ~カトマンズ

 

  上図はルクラ近くの上空・飛行機から撮影のクーンブ山群。マカル―からチョー・オュー間の8000m峰4座を含む10座が並ぶ景観は見事だ。下図はルクラの空港、今まさに着陸の情景 「世界一危険なルクラ空港・着陸」(click) に動画で下図と同一の画像が配信されている。超短距離・有視界飛行の此の空港は、霧でも雲でも出れば閉鎖され離着陸出来ない。其れが何日も続き、客が累積し、搭乗が1週間以上出来ない事も有る。搭乗客の持ち込み荷物制限は、機内3Kg、預け13Kgと極々少量に制限されている。為に、撮影機材・大量の荷が有る場合はチャーター機と成る。安全第一の場合は下図の旧路を選択が賢明と言える。規模の大きい登山隊の荷揚げは今も旧道に頼るしか無い。対照的なのはチベット側で、こちらは航空機を登山やトレッキングに使う事は出来ない、シェルパやポーターも居ない、然しエヴェレスト・ベースキャンプにトラックが入る。

  上図はルクラ~カトマンズ間の航空機ルート及び、徒歩バス・ルートの概略図だ。下図10点は航空機より撮影のもので其の内訳は、ヘリコプター眼下のシェルパ族の郷6景と自動車道が通るカトマンズ郊外の田園風景2景。更に飛行機から撮影の2景だ。徒歩ルート・・・・・・のルクラ~ジリは、ラムジュラ峠(Lamjura La 3530m)をはじめ3っの高い峠超えがあり、7日程を要する。航空機ルートが開設以前は、誰もが此のルートを歩いた。今もシェルパ族の郷を訪ねる此のルートはトレッカーに愛さている。更に登山隊の大量の荷揚げには今日も欠かせないルートだ。難所の「ラムジュラ・バンジャンを越えて」(click) および 「エヴェレスト街道トレッキング19日目・もっともタフな1日(熊沢准氏)」(click) には此のルートに付いての手記が掲載されている。・・・・・・バス・ルートジリ~カトマンズ間は約10時間、悪路を極め、難行苦行の道と言われている。

 

 

エヴェレスト街道:17   カトマンズ

 カトマンズには幻影と現実が混在している 「描きれない魅力、神々と人間が同居する町(風の旅行社)」(click) には縷縷其の根源が記述されて居る 「世界遺産「カトマンズ」の魅力と歴史。ヒマラヤに抱かれし栄光の都(wondertrip)」 (click) も同様だ。下図19点では、カトマンズとは何かの万分の一も表現して無い。ヒマラヤの山中は現実そのもので、写真表現のパターンは単調に思える、此の対称がカトマンズと言う人間界だ。高密度の此処は貧富・欲得を背負い、神を背負い、歴史を背負い複雑を極める。

 

    下図2点はカトマンズのドゥワリカ・ホテルの一角、カトマンズの喧騒を忘れた静かな別天地だ。ヒマラヤを降りてからの数日は、此処に滞在し、心身の切り替えをする。アクティブからスローな日常へのスイッチ切り替えには最適な空間だ。

撮影機材&データ処理   :  カメラ:PENTAX-67Ⅱ/PENTAX-645NⅡ      フィルム:FUJICHROME  RVP-100/220     FUJIFILM/NEOPAN-100/ACROS     データ・デジタル化/EPSON・GT-X970     データ処理/Adobe/Photoshop-cc    PC/SONY-VAOI    Monitor/EIZO/FlexScan-SX2761W

撮影何月日 : 2005年10~11月     

 

工業製品に埋もれた消費社会とは距離を置いた、内陸アジアの自然と人間を紹介いたします。此処には、私たちの美意識の源泉・文化の源泉が数多く現存し、自分が知らない事に驚きます。此処には有史以前から今も変わらない人跡未踏の雪山や氷河、0m地帯の広大な砂漠や標高5000mの草原、アジアの大河の源、幾百千年来の隠れ里等など、枚挙に暇の無い非日常が今も生きています。大地と太陽・水と植物・自然の恵みを友に、人口エネルギー消費ゼロで暮らす人々も沢山います。この地域の総面積は日本の国土の20数倍・北米の面積にも相当し、此の地の地下資源を世界は注視してます。近い将来の「地下資源&エネルギー」枯渇時に、工業生産國は衰退・崩壊する「現代文明の病理」を背負ってますが、内陸アジアは背負ってません。この問題は最終章「黙示録」で考察してます。内陸アジアには持続可能な社会の雛型が有史前から連綿と続いています。
 

 
 
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